まず、小田原市指定史跡<北条氏政・氏照の墓所>を訪ねてみました。

北条氏政は北条氏四代の領主でした。氏照は、氏政の弟で、八王子城など5つの支城の城主でした。
天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原攻めにより小田原城が落城すると、5代領主氏直は、高野山に追放され、父氏政とその弟氏照は、城下の田村安斉邸(現南町)で自刃したと言われています。

そして、小田原、といえば<小田原城>を見ずには帰れません(笑)

小田原城が初めて築かれたのは、大森氏が小田原地方に進出した15世紀初めごろのことと考えられています。
明応4年(1495)に戦国大名小田原北条氏の居城となってから、関東支配の中心拠点として次第に拡張整備され、豊臣秀吉の来攻に備えて城下を囲む大外郭を完成させると城の規模は最大に達し、日本最大の中世城郭に発展しました。
江戸時代を迎えると小田原城は徳川家康の支配するところとなり、その家臣大久保氏を城主として迎え、城の規模は三の丸以内に著しく縮小されました。
稲葉氏が城主となってから大規模な改修工事が始められ、近世城郭として生まれ変わりました。
その後、大久保氏が再び城主となり、箱根を控えた関東地方防御の要衝として、また幕藩体制を支える譜代大名の居城として、幕末まで重要な役割を担ってきました。
しかし、小田原城は明治3年に廃城となり、ほとんどの建物は解体され、残っていた石垣も大正12年(1923)の関東大震災によりことごとく崩れ落ちてしまいました。
現在の小田原城跡は、本丸・二の丸の大部分と大外郭の一部が、国の史跡に指定されています。
また、本丸を中心に「城址公園」として整備され、昭和35年(1960)に天守閣が復興、次いで昭和46年(1971)には常盤木門、平成9年(1997)には銅門が復原されました。
平成18年10月に、「日本の歴史公園100選」に選ばれています。


天守閣は、城の象徴として本丸に構えられたものです。
古文書によると寛永11年(1634)に、三代将軍徳川家光が小田原城の天守閣に登り、武具を見たり展望を楽しんだという記録が残っています。
元禄16年(1703)の大地震のときには、小田原城のほとんどの建物が倒壊・焼失してしまいますが、天守閣は宝永3年(1706)に再建され、明治3年(1870)の廃城まで小田原のシンボルとしてそびえていました。


城址公園内には、天守閣などの史跡のほか動物園と遊園地があります。
動物園では人気者のゾウの「ウメ子」を始め、ニホンザルなどの小動物たちがいます。

また、遊園地には豆汽車や豆自動車、メリーカップなどの遊具があり、小さなお子さんも楽しめるスポットになっています。

公園内<常盤木門>のすぐ近くのベンチで、ワンセグ放送を視聴できるか試してみました。
画像は安定して見ることができるのですが、お天気が良すぎてPCの画面がちょっと見難かったです(汗)

ここで、腹ごしらえ。創業150年のお蕎麦屋さん「そば処 橋本」です。

「そば処 橋本」
小田原市栄町1-13-37
TEL 0465-22-5541

おいしそうなメニューが並び、迷いましたが、駿河湾といえば桜海老♪なので<桜海老のかき揚げ天せいろ>にしました。
冷たいお蕎麦と、アツアツでサクサクのかき揚げが抜群の組み合わせ。蕎麦湯まで残さずいただきました(笑)

さて、小田原名物はいろいろありますが、私のイチオシは「柳屋ベーカリー」のあんぱんです。
ここは、1921年創業の老舗のパン屋さん。
人気商品のあんぱんは、皮は薄くモチッとしていてあんは甘さ控えめ、しかもぎっしり詰まってます!
午後には売り切れてしまうことが多いので、行かれる前に予約しておくのがおススメです。

「柳屋ベーカリー」
小田原市南町1-3-7 
TEL 0465-22-2342

あんぱんを無事、買ったところで、次は小田原の<街かど博物館めぐり> へ。
小田原市では、市民や観光客が産業文化に直接、肌で感じることのできる 場として、「街かど博物館」を整備しており、現在、市内に17の博物館が あります。今日はその中のいくつかを巡ってみました。

◆梅万資料館(欄干橋ちん里う)
小田原市本町4-2-37

梅の実を使った様々な体験ができる梅万資料館では、6月から7月の梅の実 のとれる時期には、実際に梅を漬ける体験ができます。
また、梅の種を使って色をつけ小物をつくることもできます。

◆薬博物館(済生堂薬局小西本店)
小田原市本町4-2-48

寛永10年(1633年)創業、400年近い歴史を誇る老舗の薬局が所蔵品を公開 するミニ博物館。
年期の入った百味たんす、薬剤をすりつぶす乳鉢や秤など、薬関係の貴重 な骨董品が展示されています。

◆小田原宿なりわい交流館
小田原市本町3-6-23

1階は無料のお休み処で、お茶も無料提供。
また、街かど博物館をはじめとする市内の名所旧跡等のパンフレットの配 布や案内などもあります。
2階は、地場産業の情報発信や生涯学習、小田原提灯製作体験、各種イベ ント会場として、多くの市民や観光客が交流する場として利用できます。

◆かつおぶし博物館(籠常商店)
小田原市本町3-2-12

創業明治26年創業。かつお節と削り節一筋で製造・販売を行っているお店です。
また、海から揚がったカツオがかつお節になるまでの行程を店内で紹介し ています。

◆かまぼこ伝統館(丸う田代)
小田原市浜町3-6-13

小田原市より指定された街かど博物館が店舗の隣にあります。
丸う及びかまぼこの歴史が展示してあり、4代目が自ら手がけた「かまぼ このできるまで」というビデオを放映していて、気軽に立ち寄ることができます。

 

             


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